グフ改良強化新型・初期量産型(YMS-07B/MS-07A)

MS-07 グフ(Gouf)徹底解説|スペック・武装・名シーン


グフ改良強化新型

量産型ザク MS-06F 正面・背面設定画
ランバ・ラルが搭乗した青いグフ。白兵戦を得意とし、ヒートロッドやヒートサーベルで連邦軍モビルスーツを圧倒した指揮官機。

設計上の特徴

  • 量産型ザクIIをベースに、地上戦闘能力を徹底的に強化した機体。
  • モノアイ式センサーを採用し、頭部可動により広い視界を確保。
  • ヒート・ロッド(電磁ムチ)や大型ヒート・サーベルなど近接格闘戦用武装を標準装備。
  • 胸部・腰部から四肢へ延びる動力パイプが独特のメカニカルデザインを強調。
  • 宇宙戦よりも地上機動性を重視し、脚部スラスター・安定翼を増設して走行性能を向上。
  • 重装甲化により耐弾性が向上し、近距離での白兵戦に対応。
  • ザクマシンガンなど従来兵装にも対応可能な汎用性を確保。

活躍と評価

グフは一年戦争中盤、ランバ・ラル率いる部隊によって地上戦線に投入されました。 ジャブロー攻撃以前のオデッサ戦線や北米戦線などで、ザクIIでは対抗しづらかった連邦軍の主力量産機ジムに対して格闘戦で優位に立ち、ジオン地上軍の切り札的存在となります。 特に「機動戦士ガンダム」劇中では、ランバ・ラルの卓越した操縦技術と相まってガンダムを追い詰める場面が描かれ、地上戦におけるジオンMSの進化を象徴する機体となりました。 グフはザクIIを超える白兵戦能力と耐久力を備え、当時としては連邦軍MSに対して高い優位性を発揮しました。 しかし、射撃戦能力や宇宙戦適性は限定的であり、戦争後半にはより汎用性の高いドムやゲルググなどに主役の座を譲ることとなります。 それでも地上戦闘におけるMS運用の方向性を決定づけた機体として、ファンや資料集でも「ジオン地上戦の傑作機」として高く評価されています。 A型・B型はジオン公国軍が正式採用したグフの量産型。陸戦に特化した改良型で、近接戦闘能力と耐久性を高めた汎用モビルスーツ。フィンガーバルカンを排除しマシンガンなど一般的な武器の使用が可能となりドダイYSに乗りホワイトベースを攻撃したのがA型である。


スペックデータ

機体名グフ
形式番号YMS-07B/MS-05A
全高18.7m
本体重量58.5t
主な武装5連装75mmマシンガン内蔵シールド / ヒート・ロッド / ヒート・サーベル 他

改良強化新型グフ(YMS-05B)リアルタイプ設定画

リアルタイプグフ YMS-05B 正面設定画
グフ YMS-05B リアルタイプ設定のマーキング、カラーリングが象徴的な設定。

アニメーション登場シーン

グフの登場シーン1 ランバラル隊
大地を切り裂くような崖の上に佇む青いグフ。背後に控える量産型ザクを従え、戦場には静かな緊張が漂う。 この場面は、ジオン公国軍のベテラン指揮官ランバ・ラルが、ついに地上戦線に姿を現す瞬間。 夕日に照らされる青い装甲が、戦士の誇りと宿命を象徴しているかのように輝きます。 連邦軍にとって、それは「未知の脅威」として現れた新たな悪夢の始まりでした。
グフの登場シーン2 ランバラル隊
崖上から戦場を見下ろすランバ・ラル隊。静寂を破るその登場は、まるで嵐の前の静けさ。 青いグフのモノアイが赤く輝く瞬間、戦場の空気が一変します。 彼が操るグフは、単なる新型機ではなく、「戦場の哲学」を体現した存在。 量産型ザクを従えて現れるその姿には、百戦錬磨の軍人としての風格と、敗北を知らぬ誇りが滲んでいます。 この登場は、ホワイトベース隊との宿命的な対決の幕開けを告げる象徴的な名場面です。
グフの登場シーン3 ヒートサーベル戦
アムロがライフルを捨て、サーベルを構えるその瞬間。 ランバ・ラルは少年の中に戦士の魂を見出し、正々堂々の一騎打ちを挑む。 ヒートサーベルが火花を散らし、金属と信念がぶつかり合う音が戦場を支配する。 この対決は、単なる戦闘ではなく、世代と思想が交錯する“魂の決闘”として描かれています。
グフの名シーン4 敗北の瞬間
戦いの果て、ベテラン戦士ランバ・ラルは若きパイロット・アムロに敗れる。 それでも彼は最後まで「モビルスーツの性能の差だ」と言い切り、誇り高き戦士として散る。 その姿には、旧時代の武人としての矜持と、人間ドラマの深みが凝縮されている。 敗北でありながら、彼の存在は永遠に視聴者の記憶に刻まれる名シーンです。
グフの名シーン5 量産型グフの戦闘
マシンガンを構え、煙の中を進む量産型グフ。 このシーンは、グフが単なる試作機ではなく、実戦において量産化され戦力化されたことを示す貴重な描写。 その姿は、ジオン地上軍の戦術進化と新たな時代の幕開けを象徴しています。
ドダイYSに乗るグフ
空を切る轟音とともに、ドダイYSの上に立つグフの勇姿。 地上を駆けるだけでなく、空をも支配する新たな戦術の象徴です。 この瞬間、グフとドダイYSの組み合わせはジオン軍地上部隊の代名詞となり、視聴者の記憶に深く刻まれました。

グフは単独での戦闘力だけでなく、複数機による連携戦でも高い戦術性を見せます。 前衛が敵を牽制し、側面からヒートロッドで拘束、最後にヒートサーベルで止めを刺す――その一連の動作は熟練の軍人たちによる「実戦的白兵戦」の極致。 派手な演出ではなく、リアルな戦場の駆け引きとして描かれる点が、グフという機体の魅力をより際立たせています。


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