旧ザク( MS-05)

旧ザク(MS-05)徹底解説|アニメ登場シーン資料

旧ザク

旧ザク MS-05 zaku1 正面・背面設定画
旧ザク MS-05 正面・背面設定画。シンプルながら重厚感あふれる姿は、ジオンの初期型モビルスーツ。

設計上の特徴

  • 初期量産型MSとして生産性・整備性を最優先に設計され、構造がシンプル。
  • 肩部アーマーや動力パイプなど後のザクIIで見られる装備は省かれ、軽量化を実現。
  • モノアイ式センサーを採用しつつも、装甲は薄く機動力とコストを重視。
  • 宇宙空間での作戦を主眼に開発され、地上での運用能力は限定的。
  • ジオン公国軍が初めて量産した初期型モビルスーツ
  • ザクIIより低出力だが整備性・生産性に優れる
  • 後方支援・警備・訓練機としても運用
  • モビルスーツ開発史における礎的存在

活躍と評価

MS-05「旧ザク」は、ジオン公国軍が初めて量産したモビルスーツです。
宇宙用の先行試作型(MS-05A)から改良されたMS-05Bは、本格的な実戦投入モデルとなり、艦船奇襲や軌道降下作戦などに用いられました。
後継機であるMS-06ザクIIに比べると性能は控えめですが、モビルスーツ戦術の礎を築いた歴史的な機体です。ザクIはU.C.0075年頃から補給線防衛・コロニー制圧などで実戦投入され、一年戦争開戦時にはすでに旧式化していましたが、後方支援やパイロット養成部隊などでなお使用され続けました。また、改修を受けた機体や熟練パイロット用に調整された個体は、開戦初期の小規模戦闘や特殊任務でも健闘しています。 性能的にはザクIIに大きく劣るものの、整備性の高さと取り回しやすさが評価され、作業用MSや局地戦用MSの開発ベースとしても利用されました。結果として「ザクIがあったからこそ、ザクII以降の発展が早まった」ともいわれるほど、ジオンMS史において重要な役割を果たしています。ザクIIに比べ戦力的には劣るものの、ジオン初期の戦力を支えた機体として印象的でした。


スペックデータ

機体名旧ザク
形式番号MS-05B
全高17.5m
本体重量56.0t
主な武装120mmザク・マシンガン、バズーカ、ヒートホーク、

リアルタイプ設定画

旧ザク MS-05 リアルタイプ正面・背面設定画
MSVに登場するリアルタイプのザクII。アニメーションの画像と違いマーキングとリアルなカラーリングが特徴。

アニメーション登場シーン

一年戦争の幕開けを象徴するコロニー落とし。その衝撃の裏で、ジオン公国軍はザクIIを実戦投入しました。宇宙空間からの強襲シーンや、地上での偵察・潜入任務は、視聴者に強烈な印象を残しています。

量産型ザク MS-06F 正面・背面設定画
旧ザク(MS-05)は、初期の量産型としてまず宇宙空間で投入されました。最新鋭機ほどの火力や機動性はないものの、整備が容易で実務的な働きをする“縁の下の力持ち”として描かれています。このカットは、そんな旧ザクの寡黙で堅実な任務遂行ぶりを強く印象づけます。
量産型ザク MS-06F 正面・背面設定画
ここでは旧ザクと後継の量産型(MS-06)などが並び、視覚的に世代差が示されています。設計の簡素さや控えめな装備が一目でわかる一方、仲間を支える役割や生産のしやすさといった利点も描かれており、単なる“旧式”ではない価値が読み取れます。
量産型ザク MS-06F 正面・背面設定画
地上では特にその“職人ぶり”が光ります。重装備の運搬や拠点支援、歩兵支援といった任務で力を発揮し、戦局を支える縁の下の働きが多く描かれます。このシーンは、旧ザクが戦場でいかに重要な存在であったかを伝える好例です。
量産型ザク MS-06F 正面・背面設定画
これらのシーンは、単に旧型機として片付けられがちな旧ザクの、泥臭くも実直な魅力を浮かび上がらせています。性能面では新型に劣るものの、その働きぶりはザクというモビルスーツの原点を感じさせ、ファンの心に深く刻まれています。

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