すべてはここから始まった~僕たちのザクを考える For All Zaku Lover~
すべてはここから始まった
― 僕たちのザクを考える ―
For All Zaku Lovers
※本記事はガンプラ制作の思想的・文化的側面に焦点を当てた解説記事です。
ガンプラには数え切れないほどの名キットが存在します。 しかし「すべての始まりは何か」と問われたとき、多くの人が思い浮かべるのが 旧キットの量産型ザクではないでしょうか。
本記事で扱っている旧キット量産型ザクは、 いわゆる初期1/144シリーズに属するキットを想定しています。
※BOXアート画像は権利配慮のため、現在は掲載していません。
1980年代に登場した旧キット量産型ザクは、 現代のHGやMGのような高い完成度や可動性能を持ってはいません。
それでもなお、40年以上経った今も語られ、作られ続けている。 そこには単なる懐古ではない理由があります。
旧キット量産型ザクとは何か
旧キット量産型ザクは、現在主流となっているHGシリーズ以前に設計された、 いわゆる「ノーグレード」のガンプラです。
- 発売時期:1980年代初頭
- スケール:1/144
- 可動・色分け:最低限
当時のガンプラは「動かして遊ぶフィギュア」ではなく、 組み立てて完成させる模型として設計されていました。
現代キットとの決定的な違い
可動はほとんど期待できない
肘や膝はほぼ曲がらず、腰の回転も限定的。 現代のキットに慣れていると、最初は戸惑うはずです。
しかしこの制限は「欠点」ではありません。 どう立たせるか、どう見せるかを考える余白なのです。
合わせ目と段差が教えてくれること
旧キットは、合わせ目を隠してくれません。 段差も、歪みも、そのまま現れます。
- 削る意味
- 整える理由
- 手を入れる判断
実際に作って感じた「旧キットの本質」
説明書通りに進めても、どこか「完成していない」と感じる。 その違和感こそが、旧キットの本質です。
「あなたは、どう完成させたいのか?」
初心者に旧キットは難しいのか?
結論から言えば、 難しいが、失敗しても許されるキットです。
- 完璧を求めなくていい
- 修正できる
- 正解が一つではない
なぜ今、あえて旧キット量産型ザクを作るのか
- ガンプラの原点を体験できる
- 模型的な基礎力が身につく
- 完成後の達成感が大きい
まとめ
この記事は、1980年代キットから現行HGまで制作してきた 一個人モデラーの実体験と考察をもとに執筆しています。
旧キット量産型ザクは、 制作そのものを楽しむためのガンプラです。
完成度ではなく、 考え、試し、向き合う時間を大切にしたい人にこそ、 おすすめできます。

