リサイクルショップでの出会い:旧キットゲルググ
Old Kit MS-14A Gelgoog – No Grade Vintage Gunpla Custom Modification
【旧キットゲルググ制作記】量産型にしてしまえ!
ガンプラは中古品でもなかなか高い……。 そんな中、リサイクルショップでビニール袋に入れられ「ジャンク品」として売られていたプラモデルを発見しました。 中身を確認すると、なんと旧キットのゲルググ。これはもう即決です。
帰宅後に改めて確認すると、パーツはすべて揃っているものの、肩はカットされ、頭部にはタミヤのパテらしき痕跡が。 おそらく前オーナーも改造途中だったのでしょう。 以前から量産型ゲルググを作りたいと思っていたこともあり、これは運命。 前オーナーの想いも引き継ぐつもりで、完成を目指します。
販売時の状態。ジャンク扱いですが、パーツは揃っていました。
ランナーは2枚構成です。
制作途中だったのでしょう。一部パーツは切り取られていました。
頭部にはタミヤのパテを使った修正跡が見られました。
仮組途中で判明しましたがバンザイマークでした。箱付き未使用だったらいくらだったのだろう?無駄に切り離して仮組してしまいました。
説明書もちゃんと付属していました。出会ったら買いと思い買ってしまいましたが断捨離が失敗してしまいました。ゆっくり楽しみながら制作したいと思います。
早速仮組みを行います。 安定の旧キットゲルググですが、今回はスマートなシルエットを目指すため、事前にしっかりとプランを練ることにしました。
早速、下半身の制作に取りかかります。 今回は難しいことはせず、アルミ線による固定ポーズを基本としつつ、一部のみボールジョイント化して表情を付ける方針です。
手を加えた状態とキット状態との比較です。 わずかですが角度を付けることができましたので、同様の加工をもう片方にも施します。
両脚が完成しました。 スカート内部にはプラ板を仕込み、アルミ線で脚部をしっかり固定できるよう調整しています。
仮組みして下半身のバランスを確認。 イメージ通りの立ち姿になりましたので、このまま表面処理へ進みます。 やはり無理のない範囲での改造が一番楽しく、結果も安定します。
続いて上半身の制作です。 まずは購入時から手が加えられていた、タミヤパテらしき痕跡の残る頭部から作業を進めます。
購入時の状態です。 パテを丁寧に削り取りながら、全体のバランスを見て修正を進めていきます。
早速、下半身の制作からスタートします。今回はあまり手間をかけず、アルミ線による固定ポーズを基本にしつつ、一部のみボールジョイントへ変更する方針で進めました。
加工後とキット素組み状態との比較です。可動範囲は最小限ですが、自然な角度を付けることが出来ましたので、これで片脚は完了。もう片方も同様に加工していきます。
両脚が完成しました。スカート内部にプラ板を仕込み、アルミ線でしっかりと固定できるよう調整しています。
一度組み付けて下半身全体のバランスを確認。大きな違和感もなく、イメージ通りのシルエットになりましたので、このまま表面処理へ進みます。やはり難しいことをせず、出来る範囲での改造が一番楽ですね。
続いて上半身の制作に入ります。こちらは購入時点で、タミヤのパテらしきもので手が加えられていた頭部から着手します。
こちらが購入時の状態。パテを削り落としながら、元の形状を確認していきます。
鶏冠部分はいったん切り離し、プラ板を挟んで約1mmの厚みを追加しました。全体的に潰れた印象だった頭部は幅を詰めて小顔になるよう調整。細すぎたくちばし部分はカットし、プラ材で新規作成しています。まだ処理途中ですが、かなり理想に近い表情になったと思います。
続いて腕部の制作です。購入時は肩アーマーがカットされていたため、プラ板で取り付け可能な状態に修正。腕自体はキットのままだと強度に不安があったため、ポリパーツを使用して加工しました。拳のみキットパーツを使用しています。
大きな改造はせず、ポリパーツを組み込んだ状態です。取り付け位置調整のため一部パーツをカットし、腕の基部はプラ材で固定しています。見えなくなる部分ですが、肩の球体と二の腕にはスジ彫りを追加し、別パーツ風に仕上げました。
アーマーを装着した状態です。
以前にシャア専用ゲルググを制作していることもあり、作業は比較的スムーズに進みました。やはり「難しいことはやらない」を徹底するのが、自分には一番合っているようです。
全体の大まかな修正が終わったので、立ち姿で最終バランスを確認。これ以上は欲張らず、表面処理へ進むことにしてサーフェーサーを吹きます。
やはり傷や処理不足の箇所が目立ちます。一発OKとはいきませんでした。
気になる部分を再処理し、もう一度サフを吹いて確認します。
再処理後のチェックも問題なさそうなので、ここで妥協して塗装工程へ進みます。断捨離目的の制作ということで、新たな塗料は購入せず、手持ちの塗料のみで量産型カラーを再現してみます。
基本塗装が完了。本体は2色構成とし、シールドの黄色を塗装後にマスキング作業へ。以前から愛用している水性塗料をメインに仕上げていきます。
以前から「調色なしでジオンのグリーンを塗りたい」と思っていましたが、ついに好みの色に出会えました。個人的にはアニメ設定にかなり近いグリーンだと思います。今回はグレーサフから塗装しましたが、今後はピンクサフやホワイトサフでの発色も試してみたいですね。
販売色のみ、クレオス塗料中心で量産型ゲルググを表現できました。マスキングの甘さによる修正点は多かったものの、水性塗料を併用したことでリタッチは比較的楽でした。つや消し処理を行い、制作作業は完了です。
頭部は以前、シャア専用ゲルググを制作した改修と同じ作業です。
上半身は肩を別パーツ化し、腕はプラ棒とポリパーツを使い固定出来る様にしました。ビームライフルはスコープ部分にHアイズを使いディテールアップ。
足は足首をボールジョイントに変更し、アルミ線で固定します。
完成間近で思わぬトラブルもありましたが、無事に量産型ゲルググとして完成しました。
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最後までお読みいただきありがとうございました。今後も旧キットの制作記録を更新していきますので、興味がある方はぜひチェックしてください。

